不動産を売却するうえでのポイントとは

「すでに持ち家がある」「住ずらい土地だ」など不要な不動産を相続することになった場合、売却したいと考えることでしょう。
ここでは

  • 戸建て
  • マンション
  • 底地

3タイプの不動産の売却のポイントについて紹介していこうと思います。

戸建ての売却について

まずは、戸建て売却の流れを確認しておきましょう。

不動産会社へ依頼する前に、持ち家の状態や立地などを調べるといった事前準備が必要になります。
その際に身分証明書・印鑑・印鑑証明書に加えて、固定資産税納付書や固定資産評価証明書といった、さまざまな書類も必要になります。

査定を依頼する前に、売却相場も調べる必要があります。不動産取引情報提供サイトのレインズやチラシを参考に、同じ条件の物件情報と比較しましょう。

事前準備が完了したら

  1. 査定
  2. 媒介契約
  3. 売却活動
  4. 契約・引渡し

の流れで戸建ての売却が行われます。

査定をするうえでチェックされる箇所は、周辺環境・立地・建物の外観や内装などです。駅やバス停、公共施設までの距離や土地の形状、築年数、水回りの清潔感など、住宅のあらゆるところが査定の対象にあたります。

築年数が古くても、こまめに手入れを行っていて美しい状態を保っている家は高値で売却される場合もあります。

マンションの売却について

戸建てと同様、マンションの売却相場をチェックしましょう。
相場価格は立地や築年数、景気によって変動します。

立地や共用施設、間取りや設備といった条件がほぼ変わらない場合、価格が安いところが売却されてしまいます。同じようなマンションが同時期に売り出されると、自然とライバルが増えるため、売れ残る可能性も少なくありません。ですから、売却価格を上げるためには、他の部屋とのリフォームなどをして差別化を図るのもポイントの一つです。

しかしながら売却前のリフォームに関しては、費用面を考えたうえで動くべきです。リフォームを行うと内覧時の印象がアップしたり、買主がすぐに入居できたりといったメリットがありますが、修繕の規模が大きくなるほどリフォーム費用は高くなってしまいます。リフォーム費用は売却価格に上乗せしづらいといったボトルネックがあるため、リフォームを検討する場合は必要最低限どの箇所をするべきか不動産会社と相談して行うことをおすすめします。

底地の売却について

底地とは、借地権が付いた土地のことです。土地の権利を借地人と分け合っている物件になるため、たとえ立地や形状が良くてもなかなか売れづらい傾向にあります。
さらに購入しても土地が自由に使えない・借地権者とトラブルが起きる可能性があることから、売却できても安い価格でしか売れないことが考えられます。

そこで底地の売却方法としてはケースによって3つの売却方法から選ぶようにします。

  • 借地人に売却
  • 買取業者に売却
  • 第3者に売却

といった方法があります。

また、底地にも種類があり、一般の地主さんではなく、中には国が底地を所有する国有地なるものがあります。もし国有地を借りている側(借地人)で売却を希望した場合、地主である国は基本買戻しは行いません。そのため、第3者への譲渡が一般的になります。

国が所有する底地を売却する方法

国が所有する底地を売却する方法としては「同時売却」が適しているとされています。同時売却とは底地と借地権を同時に売却する方法です。地主と借地人双方の同意が条件となりますが、地主である国は買戻しを行わないため、交渉はわりかしスムーズに進むとされています。

ただし、国有地の売却手続きはとても複雑で一人で対応するには、時間と労力がかかります。手続きから売却までを円滑に進めるためにも、同時売却の相談やサポートを引き受ける専門業者に相談しましょう。