教育費の計画は大丈夫?早いうちから将来を考える

皆さんは子供の教育費用をどのように貯めているでしょうか。大学進学を考えている場合は、少しずつ貯蓄していかないと、授業料と入学料の金額に悩んでしまうことも少なくありません。

◇計画的に教育費を貯めよう

また、近年では奨学金制度を利用した学生が卒業した後も返済に苦しんでいるというニュースをよく目にします。将来なりたい職業につくために、勉強できるのは良いとして、金銭的なトラブルに発展するのはいかがなものかと個人的に思っています。

日本の大学費用は、世界的にみても高く、海外では、学費を無料としているところもあります。だからといって、「日本の大学費用を無料にしてほしい!」といっているわけではありません。こうした教育費用は、きちんとした計画を立てて貯蓄していくほうが、現状の日本では賢い選択といえるのです。

◇教育費用を貯める考えかた

一万円札

教育費用を考えるにあたって、子供の進路が1番尊重されます。親の意思も大切ですが、本人の進路先を把握しながら少しずつ教育資金を貯めていきましょう。

大学への進路を希望する場合は、一般的に18年間を目安に教育費用を貯めていきます。赤ちゃんの頃から本人の意思は確かめられませんので、必要としているときに備えがきちんとなされているように、まずは大学までの進路を考えて貯蓄を検討しましょう。

文部科学省が2014年に実施した「子供の学習費調査」によると、1年当たり教育費の平均額が公立の小学校では、約32万円、私立の小学校では154万円となっています。公立中学校は、約48万円、私立の場合だと134万円です。このことから義務教育期間中だけでも最低240万円の教育費が必要になることがうかがえます。

そこから、高校に進学する場合では、公立高校が約41万円、私立高校では約100万円となっており、安く見積もっても約363万円の教育費がかかります。家庭によっては、塾に通わせたり、習いごとをさせたりなどを子供の教育資金にあてる家庭もあるため、さらに金額がプラスされることが想定できますね。

◇1人暮らしか自宅通学か

大学の場合、公立・私立によっても教育費が変わりますし、1人暮らしか自宅から通学するかによっても変わってきます。例えば、学生の1人暮らしの場合だと、家賃や生活費を仕送りする過程は多いでしょう。入学費や授業料、教材費に加えて、1人暮らしする学生の金銭的なサポートも必要になります。

医学部を目指している学生の場合だと、大学の在籍期間は6年のところが多く、その間にでてくる費用も多くなります。

◇友人の話

私の友人に法政大学に通いながら、当時の住まいに「学生会館」を利用していた人がいるのですが、大学からの補助が出ているためか、一般的な物件よりも家賃がかなり控えめと聞きました。


法政大学の学生会館情報|学生会館.com

また、キャンパスからほど近い場所にあったおかげで、通学費も使わずに通学できたとのことなので、進学で1人暮らしをする際はこういった物件を選ぶのもいいかもしれませんね。

とはいえ、奨学金制度を利用していたので、その後も返済までに時間がかかり、自分が親になったときに、なかなか教育資金が貯めづらいと話していたこと思い出しました。もし、奨学金の返済が遅くなってしまうと、自分の子供の教育にも影響を与えかねませんので、計画を立てた上で、教育費用は長いスパンをかけてゆっくり貯めていきましょう。